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国「旧保険証でも1割負担」 新保険証7万5千人届かず

2008年04月10日22時50分

 75歳以上が対象の後期高齢者医療制度の保険証が、本人に届かないトラブルが続出している。10日時点で全国の自治体に返送されたのは約7万5千件。厚生労働省は、旧制度の保険証や運転免許証があれば、従来通り1割負担で治療が受けられるよう、医療機関に求める通知を出した。

 神奈川県藤沢市には「病院で新しい保険証が無ければ、全額(10割)払って下さいと言われた」という相談が寄せられている。担当者は「5月までに新しい保険証を持って行けば、1割負担より多く払った分は戻ってきます」と説明している。医療機関からの問い合わせも多く、被保険者の資格を確認する電話が毎日15件程度あるという。

 同県相模原市にも毎日約10件、医療機関から問い合わせがある。担当者は「医療機関は資格が確認できると10割負担の対応はとっていないようだ」と話している。

 新制度を運営する各都道府県の広域連合は、3月中旬から保険証の発送を始めたが、転居や本人の不在で保険証が戻ってきたり、普通郵便で送ったために本人が気づかずに捨ててしまったりする例が多数発生。運営主体の各都道府県の広域連合に、朝日新聞社が返送された件数を照会したところ、44都道府県で約7万5千件に上った。

 大阪広域連合では、保険証を保管していることを普通郵便で本人に知らせ、連絡があった人に再度返送しているという。神奈川広域連合は「未着件数は日々減っている。自治体は医療機関や患者からの問い合わせへの対応で手いっぱい」と困惑している。

 一方、社会保険庁は10日までに、保険料が15日に初めて年金から天引きされる約800万人に新制度の保険料額を知らせる文書を送付した。週末には大半の対象者に届く見通し。

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