大哺乳類展 陸のなかまたち 国際生物多様性年 E.シートン生誕150周年/W.T.ヨシモト生誕100周年
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[朝日新聞記事から]興味津々、人気集める「幻の香り」 マッコウクジラの香料 大哺乳類展

(2010年9月1日)

写真ダイオウイカをくわえるマッコウクジラの模型の前で、竜涎香の香りを体験する入場者たち=東京・上野の国立科学博物館

 「せっけんの香りがする」「お香のにおいだ」。東京・上野の国立科学博物館で開催中の「大哺乳類展 海のなかまたち」で、マッコウクジラの体内で作られる香料「竜涎香」が人気を集めている。

 竜涎香はマッコウクジラの分泌物が腸内で固まったもの。捕鯨が盛んな時代には、岩のような塊が体内から直接採取された。しかし現在は、海岸に打ち上げられたクジラから採るか、漂流したものを偶然見つけるかしかなく、香水や化粧品には人工合成したものが使われている。

 その本物の塊を保存していた国立科学博物館が天然の香りの抽出に挑戦し、カネボウ化粧品の協力で成功した。

 小片をアルコールに溶かして熟成させ、黒茶色の精油を採った。ケースのふたを開けると、独特の甘みのある香りがほのかに立ちのぼる。香木と海のような香りをあわせもっているのが特徴だ。

 会場では、マッコウクジラとダイオウイカの格闘を再現した復元模型の前に、香りの体験コーナーを設置。人工合成した粉末状の「竜涎香」も置いて、香りを比べられるようになっている。

 「千夜一夜物語」に登場するほど古くから世界で珍重されてきた竜涎香。幻の香りを、この機会に体験してみては。展覧会は9月26日まで。問い合わせはハローダイヤル(03・5777・8600)。

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