「メンフィス法令」(ロゼッタストーン)の複製、オリジナルはプトレマイオス5世の治世(前196年)
ナポレオンの遠征隊が発見した大英博物館の至宝「ロゼッタストーン」の複製。ヒエログリフ、民衆文字、古代ギリシャの3種類の文字が記され、長く謎だったヒエログリフが解読された。いわば古代エジプトへの世界を開いた扉。石碑の一部であることがわかる。
シトゥラ、プトレマイオス朝時代(前305−30年)
水やミルクを入れる青銅製の容器シトゥラは神官が儀式を行う際に使われた。この容器には、死者が供物卓の前に座り、その息子が聖水をかけ香をたく場面が描かれている。聖水担当の神官だった「ネスペルエンネブウ」の仕事の様子を知る手がかりになる。
有翼スカラベの胸飾り、末期王朝時代(前664−525年)
「ファーブル昆虫記」の冒頭を飾るフンコロガシは、古代エジプトでは「スカラベ」と呼ばれた。丸めたフンを転がす様を太陽の運行になぞらえ太陽神の化身とされた。再生の象徴でもあり、死者の復活を願う護符がミイラの包帯に縫いつけられた。青い上薬を塗った焼き物ファイアンス製。
ウジャト形護符、第3中間期(前1069−664年頃)
「ウジャト」は「完全な」という意味で、ハヤブサの神、ホルスの目を表す。ホルス神が父のかたきセト神との戦いで左目を失ったが、後に回復したという神話にちなむ。目に何とも言えない表情がある。古代エジプトで最も好まれた護符の一つで、ミイラだけでなく人々も身につけていた。
オシリス神小像、末期王朝時代(前664―332年)
オシリス王は弟に殺され、体をバラバラにされたが、妻のイシスがつなぎ合わせてミイラにし、命を吹き込んだ。「永遠の生命」を保証したこの神話は、古代エジプトの葬儀に大きな影響を与えた。死に装束をまとった小像には、死者の主神の威厳が漂っている。
カルトナージュ棺に納められたネスペルエンネブウのミイラ(前800年頃)
ルクソールで1890年代に発見されたミイラ。棺に書かれたヒエログリフからカルナクのコンス神殿に仕える神官ネスペルエンネブウのものであることがわかりました。カルトナージュ棺は亜麻布と石膏で作られ、木棺の中に収められました。大英博物館所蔵のミイラを収めたカルトナージュ棺の中では特に保存状態が良く、情報量も多いことから、本展の主人公に選ばれた。
コンス神小像 末期王朝時代(前664−332年)
コンスは「さまよい歩く人」を意味し、月の軌道に由来する。束ねた髪と口元に指をあてた少年の姿で、心臓形護符をさげ、満月と三日月の円盤で支えられた冠をかぶっている。
カノポス容器 末期王朝時代、第26王朝(前664−525年)
ミイラ作りでは心臓を除く内臓がすべて体内から取り出された。肝臓、肺、胃、腸はナトロンという天然炭酸塩などを使って保存処理され、石や素焼きの土器、木のカノポス容器に入れられ、死者が新しい生活で使えるように墓の中に納められた。本作品の持ち主は銘文から、神官と領地の管理人を兼ねるゲムエンエフホルバクと判明している。
© The Trustees of the British Museum 2007. All rights reserved / Image courtesy of Silicon Graphics, Inc.

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