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石井裕MITメディアラボ副所長の基調講演<全文採録1>

2014年2月5日

質感まで「ハック」できる最新研究「シェープディスプレー」

 こんばんは。ご紹介頂きましたMITの石井です。今日は最初にティーザーとして先ほどリモートコラボレーションというキーワードが出ましたけれども、最新のMITメディアラボでやっている研究をご紹介したいと思います。これはオープンデータと全く関係ありません(笑)。でも、せっかくなので盛り上げるということもありますし、一番僕らがメーンでやっている新しい情報の取り組みをプレゼンテーション致します。
 ピクセルあるいは数式あるいはビジュアルランゲージ、いろいろあります。我々のビジョンはピクセルとして今情報を表現する、これが基本的なメーンストリームです。コンピューターもスマホもタブレットも。でも、その先に新しいフィジカルなマテリアル、ラディカルアトムズと呼んでいるものがあります。そのビヘイビアは完璧にプログラマブルです。したがって、トランスフォームできる。さらにいろいろな性質、例えば固さや柔らかさ、色、マテリアリティーまでハックできる、プログラムができる。そういうマテリアルをいっぱいつくっています。
 これはその一例です。一般的にシェープディスプレーと呼ばれています。情報をダイナミックに表現することで、例えばリモートにいるバーチャルなピクセレートした人間と、コンティニュアスにその身体を遠隔のスペースに出現させることができます。ほとんど言語的に意味不明かもしれませんけれども、映像を見れば雰囲気が伝わると思います。
 大事なのはここです。ピクセルは物を突き動かせない。なぜかというと、物理的なマスがないからです。でも、我々のフィジカルなマテリアルディスプレーはほかのイナートな、パッシブな何も入っていないマテリアルを突き動かすことができる。このインターマテリアルインタラクション、今スマホが動いていますけれども、これが全く新しいドメインです。
 例えば、今回ボストン空港から成田まで来ましたけれども、荷物をピックアップしますよね。ベルトコンベアがありますよね。ベルトコンベアは当然決まったパスですけれども、そうではなくて、荷物の性質によって自由にルートを変えるような、そういうロジスティックも可能になります。これはダイナミックなアフォーダンスです。インタラクションするときにサーフェスの形が変わるために、ダイナミックなフィジカルアフォーダンスすらリプログラムできる。もちろん、ジェスチャーでも何でも使えます。こういう新しいクレー、コンピューテーショナルクレーが自由に自在に表現できる。

エッシャーから着想

 さらに、今日お話しします続編として空中を浮遊する、そういうマテリアルもあります。そういうマテリアルがあったら、どういうデザインができるか。ピクセルが今見てみますと、フィジカルな世界に飛んでいきます。そして、例えば、トータルマスコンスタントといった、コンストレインツを察知さえしながら、ダイナミックにビヘーブできる。今、数式がタンジブルな形で表現されています。そこにピンポンボールを置くと、そのスティープネスによるところのローテーション、いろいろなフィジカルアフォーダンスを使って情報を理解できる。
 これが我々のつくったエンジンです。2年間かかりました。つくっては動かないので、デバッグをして、それでもついに2年目に動き始めました。30掛ける30、約1000本のピンを使っています。コンピューテーション。これがティーザーですけれども、全くダイナミックなマテリアルとストラクチャー自体がダンスするという、そういうインスタレーションです。これはエッシャーにインスパイアされたものです。
 ということで、オープンデータと全く関係のないイントロダクションですけれども、石井でございます(笑)。

ビッグとかオープンって本質的なの?

 今回私をお招き頂きました西村取締役、先ほどご紹介頂きましたけれども、佐藤常務、そして喜園執行役員、皆さん、本当に御礼申し上げます。一番最初に朝日新聞が(MIT)メディアラボのコラボレーター、スポンサー、メンバーであって、昨年はジョー・イトウ(伊藤穣一)、あるいはイーサン・ザッカーマン、やっぱりお邪魔しまして、新しいジャーナリズムに関していろいろお話をさせて頂いております。
 今日は「オープンデータが社会を変える 共創によるイノベーション」、いかにも盛り上がりそうなタイトルで、たしかビッグデータの雑誌も最近創刊されたと思いますが、ビッグとかオープンって本質的なのかって、私は疑義を持っています。そこら辺を含めて今日はいろいろお話ししたいと思います。

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