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【<コラム>経済気象台】
 
未知の挑戦

 トム・クルーズ主演の映画「ザ・ラスト・サムライ」が好評である。維新の折、明治の元勲たちが近代化を急ぐ中で何を造り、何を壊したかも見える。日本政府軍の訓練に招かれた一人のアメリカ将校が日本の精神風土に強く打たれ、天に従う自律心や赤心による平安などに、近代化がもたらす矛盾をこえる鍵を見いだし、これを「最後の侍」と共に命がけで守ろうとする物語である。こうした映画を作れるアメリカの懐の深さにまずは驚く。

 この映画が生まれたきっかけの一つが新渡戸稲造氏の「武士道」であったのは確かだろう。欧米に劣らぬ精神文化を持つ国であることをどう列強に理解させるか、と腐心した彼の情熱が今このような実を結んだことも感慨深い。

 最近の長い不況の中で日本は自信を失い、自分の言葉で語るのをやめ、米国型資本主義に軸足を移してその経済や経営のとり入れに懸命であった。しかし、21世紀が4年目に入る今、不況からの脱出の中でこの潮の流れも変わりつつある。日本の精神的資質やそれが生み出すものは、技術にせよアニメなどのソフトにせよ、海外から高く評価されつつある。そういう追い風を受けてのことであっても自信の回復は好ましい。

 海外立地一辺倒も見直され、キヤノンのように国内の方が競争力を発揮できる商品企画や生産方法があることも実証されている。それも社員の個性が輝き、社会の痛みに応えて役立つという誇りがもてる経営で道が開いたことが重要である。物の豊かさや多様な選択肢など20世紀が達成した外なる成果は大きいが、それも内なる精神風土の耕しがあってこそ生かすことができる。

 環境問題一つ見ても、経済の拡大による問題解決は王道ではなくなった。このような呼びかけに応えて未来を考える時が来ている。日本も経済の回復だけに満足するのでなく、未知の挑戦に道を開く立志が世界から待たれているのではないか。(瞬)

(01/07)




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