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インターネット広告費が04年にラジオを抜き、テレビ、新聞、雑誌に次ぐ主要な広告メディアに躍り出た。6兆円近い広告費全体の3%とまだ小さいが、ネット上では動画も使えるようになり、関連企業は広告収入の増加で好業績に沸く。商品販売促進キャンペーンの応募窓口としても伸びており、広告費の倍以上あるとされる企業の販促費の一部も流入している。
国内最大の検索サイト「Yahoo! JAPAN」(ヤフー)を開くと、画面右上に広告の小窓が飛び込んでくる。動画もあれば音も出る。バナーと呼ばれる広告で、ヤフーのトップページが国内のネット広告で最も値段が高いとされる。
電通は「(ヤフーの)目を引くバナーだと、1週間で1000万人が訪れることもある」。広告費は1週間分で、3000万〜4000万円にもなるという。同社が17日発表した日本の広告費(04年)によると、ネット広告費は、調査開始の96年から113倍に膨れあがった。
バナー広告は、高速大容量通信が家庭に急速に普及し、誰もが利用料を気にせずネットを多用するようになって気楽にバナーをクリックし始めたことで一気に広がった。色々な形や大きさ、動画、音を活用し、利用者の興味をひきつけている。食品や飲料など一般消費財の広告も増えている。
ただ、大手のバナー広告は高額なため、利用は大手企業500〜1000社程度といわれる。中小企業の広告手法として活用されているのが検索エンジン連動型だ。
検索サイトで言葉を調べると、広告費を払った企業のウェブページの情報が、検索結果とは別枠で表示される。大手のグーグルなどは「中古車」「保険」などの単語を随時競争入札にかけ、高く競り落とした業者のページの情報を目立つ位置に配置する仕組みだ。
ヤフーでは、ネット広告の売り上げのうち、4割弱が検索エンジン連動型という。
ネット広告の活況で、ネット企業の好決算が相次ぐ。ヤフーの04年10〜12月期決算は、営業利益が前年同期比39%増の154億円。楽天の04年12月期決算も、ポータルサイト事業の営業利益は前期比2.3倍の10億円となった。広告を取り次ぐネット広告専業社も元気だ。最大手のサイバーエージェントの藤田晋社長は「需要に対し、広告を出すネット上の枠の方が足りない状態が続いている」と話す。
ただ、ネット広告が商品購入にどれだけつながっているかについては「テレビや雑誌をしのぐ効果は今のところ望めない」(自動車大手)と慎重な見方もある。広告手法などの試行錯誤は今後もしばらく続きそうだ。
(02/18)
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