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新生銀行が19日、東京証券取引所第1部に上場した。前身は98年10月に経営破綻(はたん)し、一時国有化された旧日本長期信用銀行。国から株式を取得した外資系投資グループが経営を立て直し、破綻から5年余りで再上場にこぎ着けた。一時国有化された銀行が再び上場するのは初めて。
取引開始から買い注文が集中し、午後に入ってようやくついた初値は1株872円と売り出し価格(525円)を大きく上回った。不良債権が少なく、03年9月末の連結自己資本比率が大手銀行の倍近い20%超という財務の健全性などから投資家の人気を集めているようだ。
初値での時価総額は約1兆2千億円と銀行ではりそなホールディングスに次ぐ6番目の規模となった。
株主である米リップルウッドを中心とする投資グループは、発行済み普通株式の約3分の1にあたる計4億4000万株を国内外で売り出した。証券会社への手数料などを除いた売却額は約2200億円に上る。投資額は計1210億円で、今回の売り出しだけで約1千億円の利益をあげたことになる。残る約3分の2の保有株を含めた上場益は、初値で約1兆円に上った。
00年3月に旧長銀の株式を取得したリップルウッドなどは、米国流の手法で経営立て直しに取り組んできた。旧長銀から引き継いだ債権の価値が2割以上下がれば国に買い取りを請求できる「瑕疵(かし)担保条項」も活用して不良債権処理を急いだ。00年の大手百貨店そごうの倒産は、新生銀が債権放棄を拒否して国に債権を買い戻させたことがきっかけになった。
一方、旧長銀時代を含めて計約8兆円の公的資金が投入され、うち旧長銀の債務超過を穴埋めした3兆7035億円は損失が確定している。今後の回収状況次第で、国民負担がさらに膨らむ可能性もある。
(02/19)
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