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   <特集>新証券税制  
【一からわかる新証券税制】
複数の証券会社と取引している場合は

 これまで説明したように、特定口座のうち「源泉徴収口座」を利用すると、証券会社を通じて税金の支払いが完了する。最も簡単な納税方法といえる。では、複数の証券会社と取引している場合は、どうすればいいのだろうか。

 答えは「損失が出ている場合は、確定申告をすれば、税制のメリットを受けることができる」。

 特定口座は、一つの証券会社には一つしか開設できないが、複数の証券会社で、それぞれ一つずつの特定口座を開設できる。例えば、A証券の特定口座(源泉徴収口座)の年間取引では利益が出ていて、B証券の特定口座(源泉徴収口座)の年間取引では損失が出てしまった場合、確定申告をすれば、利益から損失を差し引くことで、税金を減らすことができる。

 確定申告をしないと、A証券の源泉徴収口座の利益に対して課税され、B証券の損失は差し引くことができない。もちろん、複数の証券会社との取引を止めて、一つの証券会社の特定口座に集めた後に、売却すれば、証券会社で、利益から損失を差し引いて納税してくれる。

 さらに、株式の年間取引で、損失が利益を上回っている場合は、その上回っている損失を3年間にわたって繰り越す、繰越控除制度が適用できる。この制度は、ある年の年間取引で発生したトータルの損失を、翌年以降3年間の取引で発生した利益から差し引くことができるものだ。繰越控除制度を利用するためには、源泉徴収口座を利用している場合でも、年間取引報告書を提出し、確定申告をしなければならない。(12/10)

【監修 税理士・林裕二さん】

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