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【〈紙面から〉経済を読む】
 
「格差」焦点に春闘スタート

 18日の労使トップ会談で幕を開けた05年春闘は、「格差」が焦点となりそうだ。余裕がある企業には賃上げを認める姿勢に転じた経営側に対し、横並びの統一ベア要求見送りが定着した労働側は「格差是正」を前面に押し出した。中小企業の従業員やパート労働者など低賃金層の底上げを図るのが狙いだが、自動車や鉄鋼、電機など業績好調な大企業では、一時金を中心に高水準の回答が予想される。底上げが実現しなければ、逆に格差が広がりかねない。

 「トップのトヨタと(他社とは)大きな格差がある。差を縮めるため、一つでも多くの組合が積極的にベアを狙ってほしい」

 自動車総連の加藤裕治会長は13日、大阪市で開いた中央委員会での会見で、3年連続で統一ベア要求を見送りつつ「積極的にベア分を設定する」という苦肉の方針を打ち出した理由を説明した。

 年間利益が1兆円を超えるトヨタ自動車の労組のベア要求見送りが明らかになった直後だった。「トヨタにはぜひ要求してほしかった」としながらも、差を縮める好機、との姿勢をにじませた。業績好調な自動車業界だが、04年春闘でベアを獲得できたのは大手では日産自動車ぐらいで、全体でも約1割の122組合どまり。「昨年実績を超えることを期待したい」と力を込めた。

 ここ数年、春闘で「脱賃金」の旗を振ってきた電機連合。今年も雇用延長や子育て支援などに力を入れる方針は変わらず、統一ベア要求はしない。だが、古賀伸明委員長は14日、東京都内での講演で「産業内の格差改善にシフトしたい」と語った。05年3月期での増益基調を受け、一時金の積極要求と併せて軸足をやや「カネ」に戻した格好だ。

 連合は大手と中小の格差是正を支援する。統一ベア要求は4年連続で見送ったが、中小企業の賃上げについて、大手との格差是正分として「500円以上」を目安として示した。中小主体の産別では、UIゼンセン同盟の高木剛会長が、定昇相当分に加えて「ベアを含む賃金引き上げ分1000円」の統一要求を出す考えを表明。機械・金属産業労働組合(JAM)の小出幸男会長も「今後のポイントは格差是正」と話すなど、積極姿勢が目立つ。

 「大手が中小を引っ張るメカニズムは崩れている。春闘は格差改善、均等処遇などがキーワードになってくる」。18日、製造業系の主要産別からなる金属労協の集会で、同議長でもある古賀氏は、統一ベア要求が姿を消す中での春闘の力点の変化をこう説明した。

 ただ、労働側の考えとは裏腹に、格差がさらに広がる可能性は高い。日本経団連が「出せる企業は出せばよいし、賃下げに追い込まれるところもあろう」と、業績に応じて差をつける姿勢を明確にしたからだ。

 18日の労使会談でも、西室泰三・日本経団連副会長(東芝会長)が「(企業の中で)トップランナーがいて、それを皆が追いかける中で全体のレベルが上がるのでは」と、かつての労働側の「大手牽引(けんいん)論」を逆手にとった突っ込みを入れる場面もあった。

 格差拡大の傾向は、大手同士でもささやかれる。鉄鋼と造船重機、非鉄が統合して03年に発足した基幹労連が代表例だ。業績連動型で一時金の金額が決まる大手鉄鋼メーカーでは、過去最高益を受けて一時金も過去最高額となる会社が相次ぐ見通し。一方、造船重機大手では、多くのメーカーで労組の要求額自体が昨年から横ばいにとどまる予定。同じ産別内でも明暗が分かれそうだ。 (01/19)


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