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バグダッド市北東部にある国連の現地本部事務所が入った旧カナル・ホテルで19日午後4時半(日本時間同日午後9時半)ごろ、大きな爆発があり、多数の死傷者が出た。ロイター通信によると17人が死亡し、100人以上が負傷したという。米政府高官は「トラックに積まれた爆弾が爆発した。自爆テロの可能性がある」と語ったという。テロの対象が国連にも広がったうえ、イラク戦争の戦闘終結後、最大規模の被害となったことで、米国主導のイラク復興計画は大きな打撃を受けた。
CNNの現地からの映像によると、旧カナル・ホテルの前面は1階から最上階の3階まで大きく崩れている。建物の前では乗用車数台が黒煙を上げて燃えており、駆けつけた米軍兵士やイラクの警察官が負傷者の救助に当たっている。米軍のヘリコプターが上空を警戒するとともに、負傷者の搬送に当たっている。
爆発はデメロ特別代表の事務所のすぐ下で起き、「事務所は爆発で破壊された」(米軍スポークスマン)という。暫定占領当局のブレマー代表は「デメロ氏を狙った可能性が高いのでは」と話した。
AP通信によると、イラク警察の再建のため派遣されている米国人は「爆発は大量の爆薬を積んだ大型トラックによって起こされたものだと思われる。自爆テロの可能性がある。それを示唆する証拠がある」と語った。
爆発の際、同ホテルでは国連による記者会見が行われていた。建物の中には通常、国連関係者や非政府組織(NGO)職員ら200〜300人が働いている。爆発後多くは避難したが、まだ数十人ががれきの下に埋まっているらしい。
14人が死亡したヨルダン大使館の爆破事件を超えて、戦闘終結後、最大規模のテロ事件となりそうだ。ただし、犯行声明はまだどの組織からも出ていない。
イラクで国連が標的となったのは7月に車列が銃撃を受けてイラク人運転手が死亡して以来。
現場はバグダッド市北東部の住宅街。爆風で周囲1.5キロ四方の窓ガラスが割れており、爆発の激しさを物語っている。
旧カナル・ホテルは地上3階建て。イラク戦争前に、国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)が大量破壊兵器の査察を実施した際に拠点とした建物。戦闘終結後には人道援助活動などの拠点事務所として使用され、援助関係者や報道関係者が集まる場所として知られている。
現地では、イスラム過激派や旧フセイン政権支持者など米英軍の駐留などに反対する勢力が、より攻撃しやすい施設として国連関係の施設を狙ったという見方も出ている。
(08/20 08:08)
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