■「ハンサムマザー」はとまらない:6

■今尾朝子

 VERYでは憧れの家に住む読者宅を毎月取材させていただく『日曜日の風景』という連載が人気です。“憧れ”といっても、一昔前のようにいかにも高級家具のそろった家が、今の読者の憧れではありません。インテリアの嗜好(しこう)もそれぞれ。北欧家具を基調にした家もあれば、フレンチモダンな家、NYのアパートメントの雰囲気を大切にしたという家も。オープンキッチンや、子供が小さいうちは仕切りをなくした子供部屋など、ドア数の少ない開かれた家作りも最近の傾向です。

 共通する点は、今どきのオシャレの流行と同じく、インテリアもハイ&ローを使い分けているところ。チョイスの幅があり、比較的お手頃なIKEAや、シンプルでどんなテイストの家にも取り入れやすい無印良品は、子育て世代に圧倒的支持があります。

 ハイ&ローのハイの部分としては、経年変化を楽しめる家具が人気です。オークやナラ材で出来たシンプルなダイニングテーブルは人気が高いものの一つ。

 あるお宅で、購入されて数年足らずというアンティーク風ソファが、とてもいい風合いでした。実は、ソファが到着した日に端から端までお子さんが歯形をつけてしまったのだそう。「それがまたいい味になってくれて(笑)」とママ。おおらかな気持ちで子育てできるのも、経年変化を味わいとして楽しむという、賢い家具選びがあってこそかもしれません。

 取材したほとんどの家が、インテリアコーディネーターにお任せではなく、自ら壁をペイントしたり、海外サイトまで駆使して家具をオーダーしたりと、その主役はママたち。家族の原点である“おうち“をいつも心地よい空間にしておきたいという思いが、原動力のようです。(VERY編集長)