■「ハンサムマザー」はとまらない:8

■今尾朝子

 VERYを象徴する街のひとつ、東京の二子玉川(通称ニコタマ)を週末訪れると、駅周辺の商業施設は家族連れであふれかえっています。奥様の買い物にいやいや旦那様が付き合わされる、という構図は今や昔。むしろ、オシャレな旦那様が奥様にアドバイス、なんていう光景もここでは当たり前です。今、そんな夫婦たちの心を捉えているのが、一つの店の中に女性ものも男性ものも揃(そろ)い(子供服コーナーまであるところも)、買い物に疲れたら併設のカフェで一息つけたり、帰り際に趣味のインテリア雑貨を買ったりできるような店。こうしたライフスタイル型ショップが、この春も続々とオープンしています。

 その代表格がニコタマにもあるLA発の「ロンハーマン」。この店に足繁(しげ)く通う読者は「お絵描きスペースまであって、子供が喜んでついてきてくれるのが楽だし、もちろんパパも私も、ここのサーフテイストが好き。家族一緒の日も、うしろめたさがなくお買い物を楽しめるんですよね」と言います。

 ライフスタイル型ショップは、単にファッションの流行を提案するだけでなく、暮らしぶりやファミリー像まで提案しているのが特徴。「都会的でいてオーガニック志向」「リッチで丁寧な暮らし」を心地よく思う世代に合わせて、店の編集が変化した結果とも見て取れます。

 こうした店で見かけるオシャレな旦那様は家族と過ごす週末の時間を大切にし、奥様と共通のファッションセンスや趣味を持っている……のではと想像したくなります。実像がどうかはさておき、家族単位での行動やオシャレに憧れる今どきファミリーが増えているのは確かと言えそうです。(VERY編集長)