民間のベビーシッターや自治体のファミリーサポートなどの託児サービスについて、投稿いただきありがとうございました。託児サービスで助かっているという感想がある一方で、預けたい時に利用できないという不満の声も寄せられました。みなさんからの投稿をうけて、育児情報誌「miku」編集長で、子育てアドバイザーの高祖常子さんに聞きました。

 民間のシッター会社のほか、ファミリーサポート(ファミサポ)や一時預かり、保育ママなど、子どもを預けられるサービスは、十分とは言えないまでも一定程度はあります。ただ、子どもが熱を出してしまったり、仕事上でトラブルが発生して定時に帰れなかったりと、育児サービスは急に必要となることが多いですね。その「急なニーズ」に対応できず、使い勝手が悪いと感じている人が多いことは事実です。

 使い勝手を悪くしている原因の一つに、それぞれの制度がバラバラに運営されている、という点があげられます。各サービス一つ一つに利用登録しなければなりませんし、いざ利用したいと思ったときもそれぞれにコンタクトを取らないといけません。需給の調整も難しく、ある地域では需要が多すぎてサービスを利用できない人がいる一方、別の地域では受け入れ側が余っている、というケースもあると聞きます。

 改善するには、少なくとも公的サービスは一元化し、利用者がここにアクセスすれば適切なサービスが見つけられる、という窓口をつくる必要があると思います。全体の需給バランスも把握できるため、必要な人に必要なサービスがより行き渡るようになるのではないかと思っています。

 また、ファミサポなど利用登録時の面接を行っている場合がありますが、それが面倒だと思うかもしれません。ただ、それは「安心」を担保しているともいえます。どんな場所で、どのような人に預かってもらうのかが事前に分かることは重要です。

 民間のベビーシッターにお願いする場合も、できるだけ同じシッターさんにお願いするようにしましょう。その場合は、「お試し預かり」や「慣らし期間」を取っておくといいですね。いきなり知らない人に長時間預かってもらうのは子どもも混乱しますし、親としても子どもが安心して過ごせるか心配です。シッターさんとの相性もあります。短時間預かってもらって、子どもと合わないとか、親自身がシッターさんとの信頼関係を作りにくいと感じれば、要望を出したり、難しければ別の方に替わってもらったりすることも考えましょう。可能なら、最初のうちは親がいる時間帯にシッターをしてもらうのもいいでしょう。

 一方、こうしたサービスだけではなく、ご近所づきあいを深めるのも「セーフティーネット」の一つになり得ます。私自身、仕事の関係で保育園のお迎え時間に間に合わないときなど、ママ友が自分の子と一緒に連れて帰ってくれ、ずいぶん助けられてきました。パパの協力はもちろんですが、「お互いさま」のご近所ママとの助け合いは、ピンチの時にとても心強いものです。ただ、会った時にあいさつする程度の関係では、お願いするのは難しいですね。週末に近くの公園で友だち家族と一緒に遊ぶ時間をつくるなど、ちょっとずつママ友やご近所さんとの関係を深めていくのも一案です。(聞き手・小林未来)