■ハンサムマザーはとまらない:15

■今尾朝子

 5年ほど前、シンガー・ソングライターのMINMIさんと出会い、彼女が書いた大人のための出産絵本「キセキ 今日ママに会いにいくよ」をVERY編集部から出版しました。部数は13万部を超え、今も出産前のお守りや、贈り物として人気があります。出産はママと赤ちゃんの心と体がつながっている最後の日でもあるけれど、ママがナビゲーター、赤ちゃんがパイロットとなって未知の世界へ出てくるための初めての共同作業の日。赤ちゃんを感じて、ママは大丈夫だよと話しかけながら、怖がらず最高のお産にしよう、というMINMIさんからのメッセージが込められています。読者からは陣痛への不安が勇気にかわった、覚悟ができたと、多くの感想をいただきました。

 普通分娩(ぶんべん)のほか、最近では水中分娩、助産院での分娩など、できるだけ自然な形でのお産が注目される一方、今年のVERY11月号では「無痛分娩事情」や「帝王切開」をテーマにした記事を扱っています。働くママが増え、早い仕事復帰を目指す人、2人目のため計画をたてて出産したい人などに、無痛分娩への関心が集まっているという記事。そして、今や5人に1人と言われる帝王切開での出産に対して、努力不足、根性がない、ラクしてる、など心ない言葉を投げかけられる偏見についてや、ママ医師の医学的な視点に触れています。

 出産年齢の幅の広さや、出産を控えるママの状況もさまざまな今、分娩の選択肢が広がったことはママたちにとってありがたいこと。それでもいざ出産となると、思い描いた通りに進まないことがあるのも当たり前。せめて女性同士はどんな産み方に対しても、偏見をなくしていきたいものです。それぞれの医療従事者が信念を持って出産をサポートしてくださることは、きっとどれも正解なはずですから。(VERY編集長)