子育て中の女性の働き方をテーマにした「私の生き方、私が決める! ママのキャリアを考えるセミナー」が11月23日、東京・築地の朝日新聞東京本社であった。朝日新聞の「マムズスタンド(エムスタ)」と、ビジネススクール「グロービス」が共催、ワーキングマザーや仕事を再開したい女性らが参加し、活発に意見が交わされた。

 第一部は、グロービス経営大学院・副研究科長の村尾佳子さんによるワークショップ型セミナー。村尾さんは「なりたい自分になるには、今の自分の価値観や能力を知ることが大切」と説き、各自で自分を見つめ直すワークが進められた。

 「自分がやりたいことは、世間で良いとされていることと一致するとは限りません」と村尾さん。例えば、正社員にこだわるより、パート勤務のほうが理想の生き方に近づくケースもあるという。ネットや物流の発展といった環境の変化も自身のキャリアに影響があるとし、10年後の社会像もグループで議論した。

 第二部は、村尾さんを交えた、朝日新聞エムスタ編集部によるトークセッション。子育て真っ最中の記者や、育児が一段落した女性管理職が出席した。「男性社会の職場でどうすればいいか」「子どもがいない同僚女性との関係に苦労している」といった事前に寄せられた参加者の声を取り上げながら、職場で理解を得るための人間関係のつくり方や、家事の時短の工夫など、それぞれの体験に基づいて意見交換した。

 セミナーを終え、昨年第1子を出産したという横浜市の会社員木村素子さん(44)は「仕事との両立を始めたばかりでわからないことだらけ。やりたいという気持ちがあれば大変なことも克服できると思えた」。西東京市の会社員山下由美さん(39)は「キャリアについてじっくり考えるいい機会だった。みなさんも悩みながらいろいろトライしている。自分だけが悩んでいるのではないとわかった」と話した。(中村瞬)