■オリヴィエリ・戸澤サブリナさん(34)

 独仏に囲まれた小国・ルクセンブルク出身で、来日するまでは、マルチリンガルは自然になれるものと思っていました。母国ではルクセンブルク語のほか、買い物や新聞を読むなど、毎日一度は独語か仏語を使うからです。

 小学校から多くの教科を独語で学び、小2からは毎日数時間、仏語の授業があります。中学からは英語、高校では更に別の言語を選択。高校卒業までに多くの人が独仏はネイティブ並みになり、英語も話せるようになります。

 2歳の息子にも、外国語学習を通じて視野を広げてほしいと考えています。私は夫と英語、息子とはルクセンブルク語で会話し、絵本は独語か仏語で読みます。息子は相手によって言語を使い分けることに気づき、ドイツ人と遊ぶ時には独語で話すように。ただ、私には「エートビア(ルクセンブルク語でいちご)食べて」とごちゃまぜなのですが。日本で暮らしながら、多言語環境をどう作っていくかが目下の課題です。(構成・前田育穂)

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 翻訳者、英語教師。2007年来日。母語に加え、独仏英日スペインの6カ国語に堪能。家族は日本人の夫と息子。