自分の家族や、全国の約30家族を撮影してきた写真家の浅田政志さんに、子どもの写真や家族写真を上手に撮るコツを聞きました。

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 下手でもいいんです、家族写真は。「何これ」と言い合うくらいの方が面白いものだったりします。

 でも、あえて言うと、たくさん撮ることが大事です。よく、「早く並んでー」と集合写真を撮りますよね。これだと、早く終わらせたい気持ちになります。1枚撮って、押さえで2枚。それで終わるパターンです。

 「3枚以上の壁」があると思います。みんな笑顔のいい写真を撮るには、この壁を超えること。「撮りすぎだよ」と誰かが言って、ドッと笑っていい表情が撮れることもあります。

 例えば「今から30枚撮るからね」と宣言するとします。今、大切な瞬間を撮っている、この瞬間を残したい、という空気になれば、撮影現場が楽しくなります。子どもに「今はやっているポーズを教えて。みんなでやってみよう」となれば、自分たちらしい写真ができます。将来、その写真を見たときも盛り上がれます。

 僕は仕事で家族写真を撮るときは、1家族につき100~200枚は撮るんです。何か起きないかなと思って撮っています。いっぱい撮ると、何かがおりてくる瞬間があるんです。

 デジタルカメラでたくさん撮ると、その後で写真を選んだりプリントしたりが面倒、という場合のオススメもあります。使い捨てのインスタントカメラを子どもの撮影専用にして、リビングに置いておくんです。日常のおもしろい瞬間を逃さず撮れるうえ、必ず現像することになるので、いい形で残せるのではないでしょうか。