拘束介護
埼玉県熊谷市の特別養護老人ホーム「愛心園」(定員70人)で、認知症の入居者34人が、車いすにベルトで固定されたり、ベッドの周りを柵で囲って出られないようにされたりする身体拘束を受けていたことが、県などへの取材でわかった。いずれも規定の手続きを踏んでおらず、県は法令違反がなかっ…[続きを読む]
「拘束介護」が横行していた東京都北区の高齢者用マンションについて、2012年度に北区の介護保険運営協議会で問題を指摘されていたのに、関連の発言を北区が議事録から削除していたことがわかった。北区は削除したことが「不適切だった」と認め、削除部分を議事録に復活させ、26日に区のホー…[続きを読む]
東京都北区の高齢者用マンションで入居者が「拘束介護」されていた問題を11月に報じたところ、読者から自らの体験談や意見を多くいただきました。こうしたマンションが生まれる背景に、介護をめぐる厳しい現実があることが伝わってきます。苦悩する家族や介護者の声の一部を紹介します。 千…[続きを読む]
◇人手不足(ひとでぶそく)が一因。徘徊(はいかい)や転落事故(てんらくじこ)を防ぐ工夫(くふう)が必要(ひつよう)だ アウルさん 東京都北区の高齢者(こうれいしゃ)用マンションで、入居者(にゅうきょしゃ)の大半が「拘束介護(こうそくかいご)」されていたことが先月、明らかに…[続きを読む]
東京都北区の高齢者マンションの「拘束介護」問題で、半数以上の入居者が都内の大学病院など複数の総合病院からの紹介をきっかけに、マンションに入居していたことがわかった。一部の病院は朝日新聞の取材に紹介の事実を認めたが、「拘束は知らなかった」と説明している。 ■病院側「拘束、知…[続きを読む]
入居者の大半が「拘束介護」を受けていた東京都北区の「シニアマンション」で、入居者が受けているはずの医師の訪問診療や往診について、意思疎通のできる入居者の多くが「先生は来ていない」などと話していることがわかった。内部資料によれば、昨年末までは医師が毎朝、入居者約160人を約25…[続きを読む]
東京都は14日午後、東京都北区の「シニアマンション」にヘルパーを派遣していた訪問介護事業所など3カ所に、介護保険法に基づく立ち入り監査を行った。「拘束介護」が虐待に当たるかどうかや、提供されていた介護保険サービスが適切だったかを調べる。 午後1時50分に、東京都の指導監査部…[続きを読む]
東京都北区の「シニアマンション」で入居者の大半が「拘束介護」されていた問題で、東京都が2009年に「(指導監督の対象となる)有料老人ホームに該当しない」と判断していたことがわかった。翌年以降に北区が「該当するのではないか」と指摘したが判断は変わらず、マンションは制度外に置かれ…[続きを読む]
入居者の大半が「拘束介護」されていた東京都北区の高齢者用の「シニアマンション」で、居住者の要介護度認定で北区が調査に入る際に、一時的に拘束を外す運用になっていたことがわかった。拘束が行政に知られないようにするためだったとみられる。東京都は11日、このマンションに立ち入るなどの…[続きを読む]
(1面から続く) 東京都北区の「シニアマンション」を出入りするヘルパーたちは、寝たきりの高齢者を「拘束」することに、忙しさのなかで疑問を抱かなくなったという。 訪問介護は1回30分か1時間で、最大でも1日3~4回だ。ヘルパーらは3棟の入居者を次から次へと訪問し続ける。 …[続きを読む]
体の弱ったお年寄りが暮らせる住まいが圧倒的に不足しており、制度も追いついていない。特別養護老人ホームへの入居待ちは、全国で50万人を超える。行き場のない高齢者が制度外のホームに流れている。その一つで、徘徊(はいかい)や事故を防ぐためだとして、約130人の入居者がベッドに体を固…[続きを読む]