ジャスダックを2011年に上場廃止になった分譲マンション販売会社「セイクレスト」(大阪市、破産手続き中)が、山林の不動産評価額を過大に見積もり、増資額を水増ししたとして、大阪府警は29日、セ社元社長の青木勝稔(かつとし)容疑者(49)=大阪府吹田市=と、証券アナリストの松尾隆容疑者(67)=東京都荒川区=を金融商品取引法違反(偽計)の疑いで逮捕し、発表した。
松尾容疑者は、企業に資金調達方法を助言する「金融アレンジャー」として知られていた。府警は、松尾容疑者が水増し増資を主導したとみて調べている。
捜査2課などによると、セ社は10年3月、松尾容疑者が設立した福島県郡山市の不動産会社を引受先とする総額21億2千万円の第三者割当増資を実施。不動産会社の出資形態は、現金は1億2千万円のみで、残りは和歌山県白浜町堅田の山林(約8万4千平方メートル)の現物出資だった。