【原篤司、杉浦達朗】自転車を一緒に運べるタクシーが、酔客らに人気だ。自転車通勤の多い地方都市を中心に、全国で3千台以上走る。飲酒運転を避けようと、お酒を飲む機会の多い週末や忘年会シーズンは特に利用が増えるという。
一見ふつうのタクシーのトランクを開けると、鉄パイプを組み合わせた折りたたみ式キャリアーが出てくる。自転車のサドルの支柱と前後輪の3点をネジやベルトで固定する。そのままトランクの後ろに載せ、一緒に運んでくれる。
2000年からサービスを始めた大分市の「ふたばタクシー」(松浦栄太馨〈てるたか〉社長)は「チャリンコタクシー」(チャリタク)と名づけ、小型車23台に装備。自転車分の料金はとらない。
元々、自転車で塾に通う高校生らを深夜に自宅へ送るために始めた。市内の学習塾から「夜道を帰らせるのは心配だ」と相談があり、すでに装備していた広島のタクシー会社を参考にした。
だが、いつしか大人が客の中心に。坂が少ない大分市は自転車の通勤も多い。道路交通法では自転車の飲酒運転は違法。仕事帰りに一杯飲んだ勤め人らが使うようになった。