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2012年4月29日21時2分
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残されたペット、何を思う 原発被災地、獣医師が児童書

写真:馬場国敏さん(左)が福島県川内村で保護した雄犬は「ウッチー」と命名。右の前脚が悪く、3本足で生き抜いていた=川崎市中原区拡大馬場国敏さん(左)が福島県川内村で保護した雄犬は「ウッチー」と命名。右の前脚が悪く、3本足で生き抜いていた=川崎市中原区

 福島第一原発事故の被災地に取り残されたペットの救護を続ける獣医師の体験を元にした児童書が、読む人の共感を呼んでいる。ペットと一緒に避難できず苦しむ人、必死に生き延びる動物。物語は擬人化した犬を通して、人間が引き起こした現実を直視する。

 児童書「さくら〜原発被災地にのこされた犬たち」(税込み1365円)を書いたのは、川崎市中原区の獣医師馬場国敏さん(63)。昨年5月〜今年2月、日本獣医師会などが福島県三春町に設置した動物救護施設の責任者として指揮をとった。東京など全国の獣医師も加わった。

 原発に近い南相馬市や大熊町、広野町などに通い、食料を求めて放浪する犬などを保護。鎖につながれたまま衰弱死した犬も数多くみた。

 住民の一時帰宅が始まった頃、警戒区域とを結ぶバスの中継地点で沈痛な表情の人たちを見かけた。聞けば、自宅近くから戻るバスが走り出す時、辺りにいた犬たちが助けを求めるかのように悲しい声でほえ、追いかけてきたという。

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