津波被災の「遺構」として残すか、解体か。存廃をめぐる議論が続く宮城県南三陸町の防災対策庁舎で26日、県警の現場検証が始まった。「職員ら42人が死亡・行方不明になったのは避難誘導が不適切だったためだ」として、一部の遺族が業務上過失致死容疑で佐藤仁町長を告訴したことに伴う対応だ。
午前8時半、捜査員ら約20人が庁舎に到着。入り口の献花台をいったん別の場所に移し、庁舎をシートで覆い隠すために足場を組む準備を始めた。
町は昨年9月に解体方針を明らかにしたが、今年8月に遺族らから解体の延期や保存を求める声が相次いだ。佐藤町長は「どちらの気持ちも大切にしたい」とし、時間をかけて判断する考えを示している。