終戦直後に旧満州に取り残された中国残留日本人孤児の時洪告(じこうこく)さん(68)が29日、肉親捜しのために一時帰国した。来月11日まで滞在する予定だ。
厚生労働省で記者会見した時さんは「日本に来られてうれしい」と語った。1993年に日本人と聞かされて以来ずっと、家族を捜す気持ちになっていたといい、「唯一の希望は肉親に会うこと」と話した。
滞在中は、肉親に関する情報が寄せられれば、対面調査をする。すでに永住帰国している孤児宅を訪れたり、孤児を支援する施設を見学したりする。
情報提供先は、厚労省中国残留邦人等支援室(03・3595・2456、臨時電話03・3593・7890)。動画サイト「ユーチューブ」の厚労省動画チャンネル(http://www.youtube.com/MHLWchannel)では、時さんのインタビュー映像を見ることができる。
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●時洪告さん 男 1945年の秋か冬、遼寧省(旧・奉天省)撫順市にある撫順炭鉱で働いていた蘇達山さんが同じ炭鉱で働いていた日本人から、時さんを含む4人の子どもを預かった。その後、時さんは養父の時徳栄さんに引き取られた。本人によると、終戦時は2歳ぐらいだったというが、中国の戸籍上は44年2月18日が誕生日。93年に蘇さんの妻から引き取られた当時の話を聞き、徳栄さんから日本人の子どもだと聞かされた。現在は山東省陵県に住む。血液型はB型。