「泣ぐわらすは、いねがー」。岩手県大船渡市三陸町吉浜で15日夜、「吉浜のスネカ」があり、恐ろしい面を着けたスネカが仮設住宅や民家を訪ね、子どもたちを脅して歩いた。
五穀豊穣(ごこくほうじょう)や健康を願う小正月行事で国の重要無形民俗文化財。炉端の火に当たり続けて赤くなった怠け者の脛(すね)の皮をはがして懲らしめる「脛皮たぐり」が由来という。
中学生12人を含む19人がスネカに扮した。木川田敏郎さん宅では、何度も跳びはねて床をならし、孫の石川波輝くん(7)に迫って「ちゃんと勉強するか」。波輝くんが「はい、します」と目に涙を浮かべて答えると、スネカは子どもたちが「良い子」になったと納得し、家を後にした。
吉浜地区は、明治、昭和の大津波で大きな被害を受けて高台移転をしており、昨年の震災では小規模な被害におさまった。