東日本大震災直後に、胃・十二指腸の潰瘍(かいよう)から出血した患者が、宮城県の病院で前年に比べ倍増したことが、東北大学病院の菅野武医師(32)らの調査でわかった。震災によるストレスの影響が強いとみられるという。10日の日本消化管学会学術集会で発表する。
調査は、石巻市、気仙沼市など沿岸部を含む宮城県内の7基幹病院で、昨年3月11日〜6月11日に内視鏡により胃・十二指腸潰瘍と診断された患者383人と、2010年の同時期の患者261人を分析した。
潰瘍の範囲が血管に及ぶと出血し、出血が続いた場合に吐血やどす黒い便が出るなどの症状がある。阪神大震災でも出血性の潰瘍患者が増えたという報告がある。