千葉県北西部の東葛地区で企画されていたご当地アイドルグループの結成が見送られることになった。グループ名は「Hot(ホット)☆Spots(スポッツ)」。この地区が周辺よりも放射線量が高いとして「ホットスポット」と呼ばれたことにちなんでいたが、市民から批判が寄せられ、企画者が断念した。
グループを結成しようとしていたのは、柏市を中心に活動する劇団を主宰している男性(34)。
男性によると、住民が放射線に不安を抱えているなか、「一つくらい明るい話題があれば」と思い、1月からネットやチラシを通じてメンバーの募集を始めた。東葛地区や隣接する東京都葛飾区周辺に住む10〜22歳の女性を対象とし、2月末にオーディション、4月のデビューを目指していた。これまでに数人の応募があったという。
名付け親は男性自身で、東葛地区がホットスポットとされてマイナスイメージで見られがちなことから、逆に明るいイメージの方向に転換していければと考えたという。しかし、反発した市民から「非常識」との声が上がり、柏市の放射線対策室からも「違う形で街を元気にすることを考えてほしい」と促された。
「本気で街づくりを考えたが、不安になっている人の気持ちを吸い上げられなかった。浅はかだった」。男性は取材に、そう話した。(小松重則)