静岡県熱海市で「熱海温泉病院」を経営する医療法人社団「翔健会」が10日、朝日新聞の取材に対し、同病院で保険医療の診療報酬を不正受給していたと明らかにした。看護師の数を水増しするなどして、不正額は2006年9月〜11年8月で約20億円に上るという。4割を加算して保険者の自治体などへ返還しなければならないが、返還の見通しは立っていないという。同会は13日に記者会見して公表する。
同病院は10年に、介護報酬についても約4億3千万円を不正受給していたことが県の監査で発覚。地元の熱海市から加算金分を含め約4億8千万円の返還を請求されたが、多くは返済されていない。静岡県、神奈川県、東京都の市区町からも計約1億5千万円の返還を請求されている。
同会は1992年4月設立。同病院には現在、約80人の入院患者がいる。70代以上の高齢者が中心で、地元の熱海市や県外からの利用者が多い。