東京電力の福島第一原発事故の影響で全村避難が続く福島県飯舘村の菅野典雄村長(65)が18日、米ニューヨークで講演し、「次の世代のために、前を向いてふるさとを取り戻さなければいけない」などと復興への思いを語った。
講演は、日本の伝統音楽などを海外に紹介してきた「ミュージック・フロム・ジャパン(MFJ)」のコンサートの一環として行われた。菅野村長といとこの関係にあるMFJの三浦尚之代表が「村のためにできることを」と持ちかけた。
講演のタイトルは「までいの心が日本を救う」。「までい」は「丁寧に」「心を込めて」などを意味する方言で、菅野村長は通訳を通しながら、村が進める「までいライフ」を説明。「高度経済成長の終わりに起きた原発事故は、快適さを求めて物を充足させるのではなく、命や心を大切にする機会を、天が日本に与えてくれたとも思う」と述べた。