沿道から飛び出し取り押さえられる男。左後方は福原愛さん=26日午前9時すぎ、長野市、代表撮影
北京五輪の聖火リレーで、沿道の歓声に応えながら走る第1走者の北京五輪野球日本代表監督の星野仙一さん=26日、長野市、代表撮影 〈ハイビジョン動画「混乱の中、リレースタート」
〉
トーチを持って走るタレントの萩本欽一さん=26日午前8時46分、JR長野駅前、高橋洋撮影 〈ハイビジョン動画「大混乱の長野駅前、欽ちゃん笑顔でハイタッチ」〉
北京五輪の聖火リレーで、走者を務めるスピードスケートの岡崎朋美選手=26日午前、長野市、代表撮影 〈地図で追う長野聖火リレー
〉
警察官らに囲まれ聖火の引き継ぎをするランナー=26日午前、長野市、代表撮影
北京五輪の聖火リレーが26日、長野市内であった。ギリシャで採火された聖火を80人のランナーが4時間余でつないだ。チベット問題で世界中の注目を集めたため、中国人学生やチベットの支援者らが詰めかけて市内は騒然となった。リレーへの妨害行為も相次ぎ、6人が逮捕された。
世界各地での混乱を受け、警察当局は当初予定の6倍の約3千人で警備にあたる厳戒態勢を取った。ランナーには中国側のスタッフ2人が伴走。透明のプラスチック製の盾を持った警察官数人が囲み、外側左右に約50人ずつ計約100人の警察官が人垣をつくる形で聖火を守った。
第1走者は野球日本代表監督の星野仙一さんで、スケート選手の岡崎朋美さんらも登場。午後0時半に、マラソン選手の野口みずきさんがゴールし、聖火台に火をつけた。
妨害行為もあった。タレント萩本欽一さんに対してチラシなどが投げ込まれ、神奈川県の男(30)が道路に飛び出した。卓球選手福原愛さんの時は、チベットの旗を持った台湾人の男(42)が列に飛び込んできた。ほかにも東京都の男(25)が飛び出して卵のパックを投げ込んだ。愛知県の男(63)がトマトを投げ込み、東京都の男(38)が走者の列に飛び込もうとした。
県警はトマトを投げた男を暴行容疑で、4人を威力業務妨害容疑で、それぞれ現行犯逮捕。沿道から火のついていない発煙筒と抗議ビラを投げ込んだ神奈川県の会社員の男(33)を暴行と道交法違反の容疑で逮捕した。いずれも容疑を認めており、神奈川県の30歳の男は「チベット問題の解決を訴えたかった」、台湾人の男は「中国人がたくさんいたので興奮した」などと話している。また、県警は観客同士の暴行、傷害事件2件を調べている。
沿道や会場にはチベット問題で中国に抗議する人や、逆に応援する人などで計8万5600人(主催者発表)に。断続的に小競り合いが起き、中国人男性計4人が病院に運ばれた。いずれも軽傷。
聖火はこの日の夜、羽田空港から次の開催地・ソウルに向けて出発した。その後、平壌、ベトナムのホーチミン市などを回る予定だ。