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ロックで説こう仏の教え 住職夫婦がデュオ、CDも

2008年05月16日08時44分

 仏の教えをロックに乗せて広める活動を、島根県出雲市多伎町の浄土真宗・西楽寺(さいらくじ)住職、藤原眞琴(しんきん)さん(58)と陽子さん(56)夫妻が続けている。難解なイメージをもたれがちな仏教に親しんでもらおうと、04年にエレキギターと電子オルガンのデュオ「西楽寺二重奏」を結成。地元の中学校や婦人会の集まりなどで10回を超える公演を重ね、今月、3枚目のCDを自主制作した。

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「西楽寺二重奏」の藤原眞琴さん(左)と陽子さん夫妻。2人にとっては本堂も舞台となる=島根県出雲市多伎町

 ビートルズやボブ・ディランにあこがれた藤原さんがギターを始めたのは中学時代。先代の真海さん(故人)の一人息子だったが、「当時は寺を継ぐことに反発があった」(藤原さん)といい、18歳で東京へ。美術学校でファッションを学んだ。

 80年ごろ、学校で出会った陽子さんらとロックバンド「アースリング」を結成した。レコードを発表し、ニューヨークでライブも開いたという。

 だが、真海さんの死をきっかけに10年ほど僧侶を務めた東京の寺から地元に戻った。「仏の教えにありがたさを感じるようになっていた」。99年に、1570(元亀元)年建立と伝わる西楽寺の第16代住職になった。

 結成は同宗派のお寺のイベントへの参加がきっかけ。音楽活動の経験を生かし、親鸞聖人らの教えに曲をつけ歌ったところ好評だった。

 不安との向き合い方を説いた親鸞聖人の「世のなか安穏なれ」や、命のはかなさをつづった蓮如上人の「白骨の御文章」など、仏の教えを歌詞に藤原さん夫妻が作曲。本堂脇に録音設備をつくり、これまでに16曲を制作した。

 法要では袈裟(けさ)をまとう藤原さんも、舞台ではギターを手に、ジーンズにポロシャツ、ハンチング姿。電子オルガンの陽子さんと息の合った演奏を披露する。曲の合間には、歌詞の説明も欠かさない。

 演奏を聴いた中学生からは「お経はつまらないイメージだったが、少し楽しいものに変わった」との感想が寄せられ、お経を知る高齢者は、手拍子をしながら一緒に歌うなど、取り組みはどの世代にも受け入れられている。

 今回のCDは10曲入り(約50分)。門徒への配布や一般への販売なども検討していくという。藤原さんは「3年後には親鸞聖人の750回忌を迎える。多くの世代に布教を続けていきたい」と話した。問い合わせは、同寺(0853・86・2467)へ。(高橋健次郎)

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