【工藤隆治、中田絢子】JR東日本など鉄道各社が、運賃を現在の10円単位から1円単位に変更する案を検討していることがわかった。消費税の増税分を運賃に反映しやすくするためで、「Suica(スイカ)」など交通系ICカードの利用分のみを想定している。
国土交通省とJR東によると、鉄道各社は1989年の消費税3%の導入時と97年の5%への引き上げ時に、増税分を運賃に上乗せした。駅の券売機を1円玉や5円玉が扱えるように改修するにはコストがかかり、乗客の支払いも煩雑になるため、上乗せ分を四捨五入して10円単位で引き上げるなどの対応をしてきた。
最近はICカードが全国で普及し、1円単位で簡単に支払えるようになった。2月現在、JR東はスイカを4210万枚、首都圏の私鉄各社も「PASMO(パスモ)」を2202万枚発行し、首都圏では乗客の9割前後がICカードを使用しているという。このため、来年4月に消費税率が8%に上がった場合、1円単位で運賃を引き上げることを、JR東など関東の複数の鉄道会社で検討している。