自動車の「ご当地ナンバー」を作る動きが、全国に広がる。世田谷区も「都内初」を目指し、6月の申請準備を進める。狙いはどこにあるのか。
■区民調査で8割が賛成
「世田谷ナンバーを応援して下さい」。サザエさん一家の銅像が立ち並ぶ東急線・桜新町駅前の商店街の祭り会場で4月21日、署名活動が行われた。
足を止めた区民の声は、おおむね好評だった。世田谷区は現在、品川ナンバーだ。会社員の山本勝則さん(54)は「品川だと範囲が広い。世田谷の方が分かりやすいと思う」。
署名は今月10日現在で、2万筆あまりが集まった。区民4千人を対象にしたアンケート(有効回答数1952人)でも、8割弱が「賛成」と答えた。
狙いは「世田谷ブランド」を広めることだ。区内には、二子玉川、三軒茶屋、下北沢など人気の街が点在する。ナンバーを付けた車が全国を走ることで「住みたい街」の知名度を高め、地域振興や産業活性化につなげようとの狙いだ。
音頭を取るのは、地元の経済界や農協など50団体以上が参加する「世田谷ナンバーを実現する会」。3月に決起集会を開き、署名活動をしている。大場信秀会長(東京商工会議所世田谷支部会長)は「23区最多の86万人が住む世田谷区の独自性を出せるし、一体感も強まる」と期待する。