2009年5月28日3時1分
学校法人「慶応義塾」の08年度決算が27日に公表され、経営状態をあらわす消費収支差額が269億円の支出超過になった。ほとんどが有価証券の時価が大幅に下落したことに伴う損失処理によるもので、昨年来の金融危機が学校経営を直撃したかたちだ。
決算資料は慶応義塾のホームページに掲載されている。それによると、株式や債券など有価証券の時価と簿価の差である「含み損」は今年3月末で535億円。うち、特に著しく下落した169億円を「評価損」として損失計上した。
また、当初予定していた資産運用収入も、予算額に比べて25億円減った。結果、支出超過の全体額は予算額より227億円増え、最終的に269億円になった。
未処理となった年度末含み損は、投資信託の228億円、デリバティブの36億円など計365億円。07年度末は225億円だった。慶応義塾は決算説明で「誠に遺憾に思っている」としながら「金融情勢も回復の兆しを見せており、含み損も解消していくものと考えている」と説明している。(石川智也、杉本潔)