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独協医大教授34人、学位審査で謝礼 1回30万円も

2009年5月29日8時9分

 独協医科大学(栃木県壬生町)の教授34人が、医学博士の学位審査に絡んで大学院生らから謝礼として現金などを受け取っていたことが分かった。01年1月から08年3月までの間に、判明しているだけで計約4100万円が提供されたという。同大は「学位の品位を損なう事態に至ったことを深く反省している」としている。

 学位審査に絡む現金の授受は、ここ数年でみても、東京医科大や北海道大、横浜市立大で相次いで明らかになっている。横浜市立大での問題発覚後、文部科学省は08年3月、全国の大学あてに「厳正な学位審査体制の確立」をするよう通知していた。

 独協医科大学などを経営する学校法人「独協学園」の説明によると、謝礼は1人あたり1万〜10万円が相場。中には、1回あたり30万円が渡されたケースもあるといい、現金のほか、商品券が提供されたこともあったという。学位論文の審査に携わった現職の教授に、審査後に謝礼として渡されていた。このため、「学位審査への影響はなかった」と話している。こうした慣習がいつごろから続いていたのかは不明だとしている。

 また、現金を渡した側の多くは、学位を申請する大学院生や研究生、教員だったが、今回の調査で、提供者数は把握できなかったとしている。

 現金の授受は、同大などに対する関東信越国税局の税務調査の過程で明らかになり、昨年12月から同大が内部で実態調査を進めてきた。記名式アンケートの形で、01年1月から昨年12月の間、学位審査を担当していた指導教授ら63人全員から回答を得た。うち、34人が授受を認めた。

 謝礼目的で教授らが現金を受け取った場合、年間で他の所得と合わせて20万円を超えていれば、「雑所得」として税務申告する必要がある。独協学園は教授らの申告について「個人に関することなので分かりかねる」としている。

 文科省は今年4月から、博士課程のある、すべての国公私立大学を対象に、学位審査の方法について調査を始めた。しかし、金銭の授受の有無については、「大学自身が調べることだ」として、調査項目に含めていない。(中村信義、舟橋宏太)

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