【赤井陽介】災害時に自力で避難することが難しい障害者や高齢者ら、要援護者の名簿の整備が終わっていない市区町村が3割を超えることが、内閣府の全国調査でわかった。東日本大震災の被災地で、障害者の死亡率が被災者全体の2倍に上ったことも判明。内閣府は近く、市区町村向けの整備指針の改定に乗り出す。
大震災後、要援護者名簿の重要性が指摘される機会が増えるなか、国として初めて整備・登録状況を調べた。1742の全市区町村を対象に1月から3月まで実施し、1305自治体から回答を得た。
名簿の整備状況で「全体を整備し、更新中」と答えた自治体は879(67%)。これに対して、361自治体(28%)は「整備途中」で、47自治体(4%)は「未着手」だった。名簿の登録率でみても、要援護者総数の5割以上を名簿に登録できている市区町村は322(25%)にすぎず、整備が進んでいない実態が裏付けられた。