時事通信社の記者が、共同通信社の記事をパソコン画面でコピーして原稿をつくった記事流用問題で、同社は18日、臨時取締役会を開き、中田正博社長(64)が責任を取って今期限りで退任し、後任に西沢豊取締役(総務・労務・法務担当)を起用する人事を内定した。30日の定時株主総会などを経て正式決定する。
同社は中田社長の続投を内定していたが、今回の不祥事を受けて退任を決めたという。
また、同社は18日、社内に懲戒委員会を設置。記事を書いた記者らに事情を聴き、処分を検討する。
中田社長は「他社の記事をコピーし張り付けることは記者として許されず、報道機関としての信用を大きく失墜させた。共同通信社をはじめ、配信先、読者の皆様におわび申し上げる」とのコメントを発表した。
同社によると、米ワシントン支局の記者が13日、先に配信された共同通信の記事をパソコン画面に張り付けて執筆し、共同通信のクレジットを付けたまま配信した。同社では昨年1月にも、運動部で共同通信の記事を盗用する問題が起きていた。