2009年6月23日17時55分
黒豚たちに囲まれる「南国白くま」=セイカ食品提供
「ワニのポーズ」をするカブ=フンドーキン醤油提供
「肩立ちのポーズ」をするニンジン=フンドーキン醤油提供
鹿児島弁のシロクマもいいし、ヨガで体を動かす野菜にもひかれる。どちらも九州で流れるテレビCMのキャラクター。ユルくもかわいくもないけれど、目がくぎ付けになってしまうのはなぜ? 誕生の秘密を知りたくなった。
「わっせ(とても)怖か思いをしてよ〜」。おどけたシロクマが出てくるのは、「ボンタンアメ」で知られるセイカ食品(鹿児島市)の氷菓「南国白くま」のCMだ。白くまは、フルーツや小豆をあしらって練乳をかけた鹿児島名物のかき氷。白熊という名前で出す飲食店もある。
「ツキノワグマ説編」のCMでは、シロクマが「おいの祖先は実はツキノワグマやったっど」と衝撃の告白。桜島の噴火に驚き、一瞬にして体が真っ白になったのだとか。「ヨメ探し説編」では、北極のシロクマが怪しげな男にだまされて鹿児島に来たら、黒豚と黒牛しかいなかったというオチがつく。
制作した博報堂九州支社(福岡市)の大曲康之さん(55)は「なぜ鹿児島でシロクマなのか、という疑問に大まじめに答え、笑えてインパクトのあるものにしたかった」。同様の氷菓は福岡や大阪の企業も出しており、鹿児島弁のキャラで「本場だよ」と印象づける狙いもある。
6種類の野菜がヨガに挑戦するCMは、フンドーキン醤油(大分県臼杵市)の「ピュアメイドドレッシングハーフ」。人間の模範演技と比べながら、頑張りを見るのが楽しい。
アスパラは前屈を楽々こなし、カブとラディッシュも葉がしなやか。ブロッコリーとニンジンは重い体を支える葉や茎がぷるぷると震え、やや体力不足。体を少しずつそらすキュウリはポキンと折れそうだ。創業149年目のしにせ。老夫婦や大家族の朝ごはんの風景を重厚に伝えるCMもあるが、野菜たちはのんびりと演技している。