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2012年6月25日13時53分
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えんま王、しつけの「劇薬」? 地獄絵本に子ども釘付け

【動画】地獄絵本に子ども釘付け

写真:生々しい地獄の描写に言葉少なに見入る子どもたち=大阪市拡大生々しい地獄の描写に言葉少なに見入る子どもたち=大阪市

写真:絵本「地獄」拡大絵本「地獄」

 悪いことをしたら、えんま王が地獄に落とすぞ! 思わず目を背けたくなる地獄の光景が生々しく描かれた絵本「地獄」が、なぜか人気だ。やんちゃな子たちをしつけるのにもってこいの劇薬? えんま王もびっくりだ。

 うそをついてもむだじゃ。えんま王のかがみはすべてをうつしだすのだ――。

 鬼に責められる亡者の絵に見入る子たち。大阪市生野区のそろばん教室で「地獄」の朗読が始まると、部屋は静まりかえった。「怖くて眠られへん」と森龍斗君(9)。赤垣沙奈(しゃな)さん(10)は「うそとか悪口はもういわれへん」と涙目だ。

 朗読会を開いたのは大阪市内の自営業、前田正治さん(70)。中学1年の孫に読ませると「真面目にせなあかん」と効果てきめん。「親や先生が見てなくてもえんま王が見ている。そんな心構えが今の子には必要だ」と思ったからだ。市内の学校や保育園に絵本を千冊配ろうと準備する。

 「地獄」は1980年、風濤社(ふうとうしゃ、東京)が出版した。昨年までに売れたのは11万部だったが、今年は既に8万部増刷した。絵本の各種ランキングで上位になり、書籍取り次ぎ大手トーハンが運営するネット書店の児童書部門でも25日現在、1位だ。「なぜこんなに反響があるのか。表紙が怖すぎる、と書店の児童書コーナーに置いてすらもらえなかったのに」。高橋栄社長(47)は戸惑う。

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