2009年6月28日23時18分
熊本市との合併の賛否を問う熊本県植木、城南両町の住民投票が28日投開票され、両町ともに合併賛成が多数となり、合併がほぼ確実となった。熊本市の人口は05年国勢調査で約67万8千人。両町との合併で約72万8千人となり、政令指定都市移行の目安とされる70万人を超えることから、北九州、福岡両市に次ぐ九州第3の指定市昇格が濃厚となった。
植木町の確定得票は賛成1万591票、反対7493票。城南町は賛成6782票、反対5844票だった。植木町の当日有権者数と投票率は2万4538人、74.00%で、城南町は1万6009人、79.53%だった。
住民投票の結果に法的拘束力はないが、両町長は「結果を尊重したい」と表明しており、熊本市と両町の議会でも合併案が可決されそうだ。
総務省行政課によると、指定市昇格は人口80万〜100万人が目安だったが、01年に政府が定めた「市町村合併支援プラン」により、人口要件が「70万人程度」に緩和され、静岡市や岡山市が70万人前後で指定市に移行した。今後は神奈川県相模原市か熊本市のいずれかが19番目の指定市となる可能性が高い。
熊本市は、11年春の九州新幹線鹿児島ルートの全線開通に伴い激化する都市間競争を勝ち抜き、将来道州制が導入された時に「州都」に名乗りを上げるため、周辺町との合併による指定市移行をめざしてきた。
植木町や城南町などとの合併話は03年、住民投票で反対多数となるなどしていったん挫折したが、合併に国の財政支援が受けられる新合併特例法の10年3月の期限切れを前に改めて合併を呼びかけ、08年10月には富合町との合併にこぎつけた。今年4月には有力な合併相手だった益城町が離脱したが、危機感を強めた熊本市は、植木町や城南町との新市基本計画で、体育館建設など約500億円の公共投資を約束するなど必死に働きかけた。