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路線価4年ぶりマイナス 5.5%減、全都道府県で下落

2009年7月1日11時33分

 国税庁は1日、相続税や贈与税の算定基準となる09年分の路線価を公表した。全国約37万地点の標準宅地の平均路線価は1平方メートルあたり13万7千円で、前年比5.5%減。4年ぶりのマイナスで、昨年の不動産バブル崩壊を投影してすべての都道府県で下落した。前年2ケタの急伸を見せた東京、宮城、愛知はマイナス6〜7%と逆に大きく下落しており、投機マネーの「逃げ足」の早さをうかがわせている。

 都道府県別では、宮城県は前年の伸びは12.5%だったが今年は6.8%の下落。東京都は17.4%の伸びが7.4%のマイナスに転じ、10.8%の成長を見せた愛知県も6.3%の減少だった。北海道や福岡県も同様に反動の大きさを示している。

 今回の路線価は、投機マネーの影響が色濃く反映している。不動産投資信託(Jリート)などを通じて、市場に流入した資金が、昨秋のリーマン・ショック後の金融危機で一気に縮小。金融機関も不動産融資を控えるようになり、不動産会社の倒産が相次いだ。景気の悪化も影響し、不動産の流通が滞って地価の下落につながった格好だ。

 全国の最高値は24年連続で東京・銀座5丁目の鳩居堂前で、1平方メートルあたり3120万円だった。銀座4丁目の三越前、和光前も同額で3年連続1位。はがき1枚分の土地を購入するには、46万2千円が必要という計算になる。(舟橋宏太)

     ◇

 〈路線価〉 全国の宅地や田畑、山林などすべての民有地の時価を算定するための基準で、国税庁が調査、発表する。それぞれの地点の1平方メートルあたりの土地の価格(1月1日時点)を示しており、12月31日までの間に相続や贈与の形で土地を取得した際に適用する。よく似た指標に公示地価があり、こちらは土地取引の際の参考値として国土交通省がまとめている。

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