2009年7月5日6時26分
ネットいじめの温床にもなっている「学校裏サイト」を監視する取り組みを、三重県教育委員会が6月から始めた。専門業者に委託し、県内の全公立中学と高校236校に関する裏サイトや自己紹介のプロフに同級生らを誹謗(ひぼう)中傷する書き込みがないかなどをチェック、内容によっては県教委を通じて学校に連絡する一方、サイト運営者に削除を依頼する。県単位のこうした取り組みは東海地方では初めて。
県教委は、東京のネット関連会社「ガイアックス」に監視を委託。同社が6月15〜29日、県内の24高校についてパソコンや携帯電話のサイトを試しに調査したところ、裏サイトの掲示板が170件、プロフが1193件見つかった。問題がある内容の書き込みは約50件あり、削除を依頼した。
今年中に、236校についてそれぞれ3回ずつ調べ、問題の多いサイトやプロフは個別チェックを続ける。
県教委がこれまで把握していた学校裏サイトは約100〜150件。この取り組みを始めたのは、ネット上の情報交換サイトの急増に伴い、いじめのほかにも犯罪や非行につながる書き込みがどれだけあるかも分からない一方、ネットでのいじめが原因で転校する子どもの例も報告されているからだ。
同社からの報告で実態をつかみ、マナーやモラルの教育にもつなげたい考えだ。
県教委生徒指導・健康教育室の水谷明弘室長は「従来の出会い系サイトなど有害サイトのフィルタリングだけでは、子どもをネットの危険から守れない。調査をきっかけに、保護者とも連携し、ネット利用のリスクも教えたい」と話している。
東京都も今年度から学校裏サイトのチェックを民間業者に委託し、監視強化を図っている。