東京・池袋の東京芸術劇場で7日、学習院OB管弦楽団の定期演奏会があり、天皇、皇后両陛下や雅子さまが鑑賞した。皇太子さまも団員として参加し、東日本大震災の津波による流木で作られたビオラで、シューベルトの交響曲「未完成」を演奏した。
ビオラは弦楽器製作者の中沢宗幸さんが、被災地支援の一環として、岩手県陸前高田市で津波に流された住宅の建材などの流木で5月末に製作。表板と裏板をつなぐ「魂柱(こんちゅう)」には同市の「奇跡の一本松」の一部を使ったという。最初の演奏者となった皇太子さまが演奏後立ち上がり、楽器の背面に描かれた一本松の絵を客席に見せると、両陛下や雅子さまが拍手を送った。
中沢さんは流木によるバイオリンも4本作り、この日も2本が使われた。これまで164人の演奏家に弾き継がれ、今年1月には皇后さまも演奏会を鑑賞している。