【大久保泰】富士山に太陽が重なって輝く「ダイヤモンド富士」が、南西に約277キロ離れた奈良県川上村の経ケ峰(きょうがみね)付近から撮影された。同県天理市の住職新林正真(しんばやししょうしん)さん(44)が9日早朝、標高約1350メートルから、北東の空に映る富士山頂と朝日を、300ミリの望遠レンズで捉えた。
新林さんは6月5日朝、富士山から約292キロとさらに離れた、同県の仏生ケ岳(ぶっしょうがたけ)付近の標高1700メートル程度の場所から、ダイヤモンド富士を撮影していた。富士山に関する著作が複数ある高校教諭の田代博さん(63)=横浜市旭区=によると、最も遠くから撮影されたダイヤモンド富士という。
ただ、この時は何とかわかる程度の写真。新林さんは「世界文化遺産になって初めてのきれいなダイヤモンド富士を奈良県から撮りたい」と今回挑戦し、成功した。
田代さんは「富士山が見えにくいこの季節に連続して撮るとは、感服するのみ」と話している。