【五十嵐聖士郎】沖縄のロック音楽の先駆けとなったバンド「紫」のメンバー、宮永英一さん(62)が沖縄の語り部として活動を始めた。米兵を通して見た戦争の愚かさ、いまだ動かない基地問題。音楽では伝えきれない思いを訴えたいと考えている。
「僕の音楽は音を楽しむのではなく、東洋人を見下す米兵たちを打ち負かそうという邪道なものだった」。5月、兵庫県西宮市の市立勤労会館で、長髪を束ねた宮永さんが約30人を前に語った。
宮永さんは1970年代、音楽雑誌の人気投票で1位に選ばれたことのある人気バンド紫でドラムやボーカルとして活躍した。