【今村優莉】81年前に建てられ、取り壊されるはずだった東京・銀座のビルがこの夏、ギャラリーに生まれ変わった。歴史ある建物を大切にしてきた地元の人たちの思いが、ビルを建て直そうとした若い実業家の心を動かした。
銀座1丁目の昭和通り。オフィスビルに挟まれ、3階建ての洋館が立つ。1932(昭和7)年に建てられた「旧宮脇ビル」。くすんだ茶色のタイル壁が目を引く。
中に入ると2階部分まで吹き抜けで、壁は真っ白。奥にあるドアは片面がピンク色に塗られている。2階の床板を1階の天井に使い、ガス管はむき出しのまま。6月、オープンしたばかりの「銀座レトロギャラリー MUSEE(ミュゼ)」だ。