【西川迅】東京電力は18日、福島第一原発3号機原子炉建屋5階のプール付近で、湯気のようなものを確認したと発表した。原子炉やプールの温度、周辺の放射線測定値に大きな変動はみられていない。雨水が原子炉格納容器付近に入り込み、温められて水蒸気になった可能性などがある。
東電によると、18日午前8時20分ごろ、がれき撤去作業の前に下請け企業の作業員が遠隔カメラで現場を確認したところ、湯気のようなものが漂っているのを確認した。現場では当時、強い雨が降っていた。東電は「原因を調査中」としている。17日午前11時の3号機原子炉圧力容器下部の温度は40・1度だった。今後、周辺の放射線量や空気中の放射性物質の濃度をくわしく測定する。東電や原子力規制委員会によると、これまで付近で湯気が確認された例はないという。
3号機は原発事故時の水素爆発で原子炉建屋の屋根や側壁が吹き飛び、燃料プールがあるフロアに鉄骨などのがれきが散乱している。現在も建屋上部はがれきやプールが露出した状態。高い放射線量の影響で立ち入れないためクレーンなどを遠隔操作して、がれきの撤去を続けているが作業は難航し、当初の計画より遅れている。