【林亜季】兵庫県宝塚市役所に放火した容疑で逮捕された無職の高橋昭治容疑者(63)は昨秋、銀行預金約50万円を市に差し押さえられていた。知人の証言でわかった。市税滞納による自宅に続く差し押さえで、生活に困窮し、市への恨みを募らせていたとみられる。事件から19日で1週間。高橋容疑者は調べに黙秘を続けているという。
不動産登記簿や捜査関係者によると、高橋容疑者は1995年、住宅金融公庫(現・住宅金融支援機構)から約2400万円を借りて、宝塚市内に自宅マンションを購入した。土建業の請負でローンを返済する一方、逮捕後、「固定資産税を滞納していた」と供述。自宅は2003年と昨年6月の2度、市から差し押さえられた。
市によると、記録が残る07年以降、高橋容疑者は少なくとも5回、来庁や電話で不満を訴えていた。