東京メトロは19日、「お忘れ物総合取扱所」に勤務する男性社員(32)が、客の忘れ物の現金計2万円を着服していたと発表した。社内の忘れ物検索システムで忘れ物の日時や金額、状況を調べたうえで、落とし主になりすまして現金を受け取っていた。同社は刑事告訴を検討している。
東京メトロでは、忘れ物の情報を管理するシステムの検索端末を、上野駅にある同取扱所や各駅に置いている。男性社員は18日、現金の忘れ物を勤務時間中に調べ、勤務後の午後8時40分ごろ、丸ノ内線東京駅の事務所で「券売機の釣り銭を取り忘れた」と申告。金額や日時が記録と一致し、駅員が男性社員の社員証で身分を確認して現金5千円を渡したが、忘れた状況の説明があいまいだったため同取扱所に問い合わせ、男性社員が着服を認めた。
男性社員は同日、二重橋前駅と六本木駅でも同様の手口で計1万5千円を着服し、ほかの2駅でも着服を試みていた。「旅行に行くための金がほしかった」と話しているという。