【原田朱美】日本人の「不安」に地殻変動――。博報堂生活総合研究所が、そんな調査結果を発表した。今年4月、10〜60代の男女に年金や治安、人口減少など32項目について、不安を感じているかを質問。29項目で2008年の前回調査から減少したものの、今回項目が新設された「大地震・津波」に不安を感じている人は55・6%で、1位となった。
インターネットを通じて、前回とほぼ同じ計3426人に調査した。「大地震・津波」を除き、08年と同じ31項目について「不安」と答えた割合を、ポイント化して合計した「不安の総量」は、今回896ポイント。08年は1203ポイントだった。日中・日韓問題(11ポイント増)と北朝鮮問題(9ポイント増)の2項目だけは、不安と答えた人が増えていた。最近の政治情勢の影響とみられる。
特に減り幅が大きかったのは、医師不足(30ポイント減)、金融危機(21ポイント減)など。08年当時、妊婦の救急搬送受け入れ拒否問題やリーマン・ショックなどがあった影響とみられる。治安や格差社会、森林問題といったそのほかの項目も、軒並み減少していた。