平和への思いを詠んだ短歌を全国から募集した「八月の歌」(朝日新聞社主催、岐阜県高山市、高山市教育委員会後援)の入選作10首が決まった。表彰式は8月10日に高山市で開かれる。
一般の部に525首、中学・高校の部に1206首の応募があった。フランス在住で平和活動に取り組む美帆シボさんが選考した。
入選作は次の通り。(敬称略)
【一般の部】
生きている唯(ただ)それだけの暮らしにも明日の見える平和が欲しい
(福島県いわき市)伊藤保次
闇市ののちに生(あ)れたる商店街の小さき本屋で買う「平和論」
(千葉県柏市)成沢未来
国賊の家と呼ばれた歳月よ秘密動員にて夫征(い)きたれば
(岐阜県高山市)堀甲枝
エノラゲイのために捧げられし祈りをば神よ貴神(あなた)は容(い)れ給ひしや
(大分県中津市)雨宮恵二
空き缶にカラカラと哭(な)く友の骨抱きて父は前線をゆく
(高山市)和田操
【中学・高校の部】
平和な世口はないけど訴えるケースの中のボロボロの服
(愛知県立西尾高校2年)生田駿
俺の手が戦地の方まで届いたらその手で何をすべきであろう
(神奈川県厚木市立森の里中3年)
溝渕寛典
ふるさとに出入り禁止の警告がわがふるさとに過去だけ残る
(三重県立津商業高校2年)
市川紗耶佳
学校の光当たらぬ現状のイジメの闇から救うのは僕だ
(静岡県立島田高校3年)前川舜
平和へのパズルは今だはまらずに姫百合の塔の写真をなでる
(岐阜県立飛騨神岡高校3年)
小山千晴